北本自然観察公園日記 2024年1月
【2024年1月31日(水)】
- 春のような暖かさで、園内のウメも二分咲き。標柱10番のウメの下を通ると甘い香りが漂い、何匹ものセイヨウミツバチが花を訪れていました(写真)。また、湿地や池の氷も解け、標柱13番近くの池で見られたのは、ミナミメダカの群れをなして泳ぐ姿でした。
- あちらこちらでメジロの鳴く声が聞こえていました。食べものを探して、枝を登ったと思ったら、今度は下向きに下りるという器用な身のこなしにびっくり! “長兵衛、忠兵衛、長忠兵衛”と聞きなす特徴ある声なので、わかるようになると見つけやすい鳥です。
- ★野鳥情報★ 標柱10番付近上空でハイタカが見られました。
【2024年1月30日(火)】
- ボランティアのみなさまとの園内管理作業で、前回に続いて駐車場の側溝内の掃除を行いました。落葉シーズンの終了に合わせて、落ち葉掃きも細かいすみの方までしっかり完了! ご協力ありがとうございました(写真)。
- さて、落ち葉の季節が終わって、反対に足元で増えつつあるのが草花の芽生えです♪ センター前ではヘビイチゴやオヘビイチゴ、ヤブタビラコ。日当たりの良い園路では、ヤエムグラやカラスノエンドウ、ミドリハコベが草丈を伸ばしていました。
- ★野鳥情報★ 標柱20番付近でルリビタキのオス、標柱21番でキクイタダキが1羽見られました。
【2024年1月28日(日)】
- 久々に風のない穏やかな一日。青空を見上げると、トビがゆったりと舞い、木々に絡みつくキヅタがたわわに実をつけていました(写真をクリックすると拡大)。
- 八ツ橋の池と高尾の池の間の草に小さな鳥のシルエットがありました。双眼鏡をのぞくと、そこに並んでいたのはベニマシコのオスとメス。しばらく見ていると、すぐ脇をカワセミが鋭い鳴き声とともに飛び去り、頭上にはアカゲラの姿も! ものの数分の出来事でしたが、その場にいた来園者の方々と「いい瞬間に出会えたね〜」と盛り上がりました。
【2024年1月27日(土)】
- 「生きものいきいき隊」で高尾の森の落ち葉かきを行いました(写真)。あわせて林内で増えているシラカシやアオキなどの常緑樹の刈り取りも実施。作業の合間には、落ち葉の陰で越冬中のキタキチョウやクビキリギスなどが観察できました。ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。
- ここ数日の強風で、野鳥たちがじっと寒さに耐えているところをよく目にします。今日は標柱7番〜南口の湿地にスズメの群れ。アーチ状の枝に等間隔でモフッと丸くなり、まさにWふくらすずめWという言葉がぴったりの様子でした。
- ★野鳥情報★ 南口付近でジョウビタキのオスが見られました。
【2024年1月26日(金)】
- 日中は風が強く、冷たい北風が木々を揺らしていました。コナラやイヌシデの冬枯れの林ではビュービュー、シラカシ林ではザワザワと鳴っていました。それが嘘のように静まり返った夕刻の園内。澄んだ空気の中では木々のシルエットの上に月や星が輝いていました(写真)。
- 2週間前のススキの刈り取り作業の際に、標柱16番近くの草はらで見つけたオオカマキリの卵鞘。鳥に食べられないようにと、その周りのススキごと刈らずに残しておきました。今のところ健在で一安心。外来種ムネアカハラビロカマキリの卵鞘が最も多くみられる園内では、貴重な存在です。春に無事オオカマキリの幼虫たちが孵るのを期待しています。
- ★野鳥情報★ 一夜堤〜標柱8番の湿地で、クイナの鳴き声が聞こえました。
【2024年1月25日(木)】
- 今月に入り、スタッフによる観察記録がないのはたった1日だけ。冬季の「超・普通種」であるセグロセキレイは、今日もめだかのT字路を2羽で歩き回り、虫をゲット!(写真)していました。ハクセキレイ、キセキレイと合わせた公園の“セキレイ3きょうだい”の中で比較しても観察記録の多さは断トツなのですが、世界的に見ると日本と韓国の一部でしか繁殖しない珍しい種類。特に近年は減少傾向にあり、大切にしていきたい野鳥の一種です。
- 先週くらいから八ツ橋近くのコナラの幹にくっついているキノカワガ。巡視中にチェックすると、少し上のほうに場所を移動していました。時には、翅の模様となじまない「本当にそこでいいの?」と言いたくなるようなところに陣取っていることもありますが…。今日は周りの模様に見事に溶け込み、パッと見ただけでは分からない良い位置取りでした!
【2024年1月24日(水)】
- 当日申込制の「ウィークデーバードウォッチング」を開催しました!(写真)まずは、イベント開始前にセンター前でツミとの嬉しい出会い♪ 耕耘後の湿地ではアオジとカシラダカが並んで食べもの探しをしていて、よく似た両種を比べることができました。時折強い風が吹く中での観察でしたが、そのほかヤマガラやセグロセキレイなど、合わせて21種が確認できました。
- 標柱9〜10番の間のチャノキの枝に、白いヒモ状のものが引っ掛かっているのを見つけました。正体はヘビの脱皮殻! でも、いまヘビは冬眠中のはず。周りの常緑樹のおかげで雨風から守られて、昨年の脱皮殻がずっと残っていたようです。この細さと長さから推測すると、ヒバカリのものでしょうか…?
【2024年1月23日(火)】
- 一昨日の雨のおかげで、季節が進んだように感じます。標柱16番の奥のウグイスカグラは新しく1輪開花し、これからほころびそうなつぼみも。標柱20番先のウメは花数が増えてきました。もしや…と思いながら、湿地でニホンアカガエルの卵塊を探してみましたが、さすがに早すぎたようです。昨年は2月末に初確認していますが、さて今年はどうでしょうか?
- 写真は、元々は水面が広がっていた高尾の池の奥です。今日から重機による掘削作業が始まりました。公園の湿地環境に慣れた業者の方にご協力いただいていますが、少し掘っただけで水が溢れてくる不安定な足場に悪戦苦闘。土砂の堆積によって陸地になってしまった部分を掘削することで、いずれはトンボやアカガエルの産卵場所など、水中でくらす生きものたちのすみかとなることを期待しています。
- ★野鳥情報★ 標柱19番付近の湿地でルリビタキが見られました。
【2024年1月21日(日)】
- 昨夜からの雨で草木には久しぶりの潤い。湿地内で枝を広げるヤナギの大木を覆う苔も緑を増し、冬枯れの中でひときわ綺麗でした(写真)。人気の少ない園内は鳥たちの楽園に。園路の上をツグミが食べものを探して歩き、警戒心の強いカケスも今日はよく姿を見せてくれました。氷が溶けた高尾の池では、マガモとコガモがゆっくりと泳いだり羽ばたいたり…文字どおり“羽を伸ばして”いるようでした。
- センター入口の草地。一見何もないようですが、しゃがんで見渡すと春の息吹にあふれていることに気付きます。チチコグサやウラジロチチコグサのロゼットの中に、つやのある細長い葉がまぎれて生えていました。春先に花が咲くスズメノヤリの芽生えです。アップで見ると観葉植物のような趣があります。
【2024年1月20日(土)】
- 野あそび教室「子どもはかぜの子! 木のぼりにちょうせん」を開催しました。まずは、木の形のまねっこ体操と、オギとススキを積み重ねて作ったトランポリンで体をポカポカに♪ 枯れ枝の見分け方や足運びのレクチャーを受けてから、木のぼりタイムとなりました。最初は低いところから、どんどん自分の身長の2倍、3倍と高い所にチャレンジしてゆき、イベントが終わるころには見違えるほどたくましい子どもたちの姿が…!(写真)「大寒」らしくキンと冷えた空気をものともせず、元気いっぱいに外あそびを楽しみました。
- 「いない年は本当にいない」でおなじみのアトリ。ユーラシア大陸の北部から渡ってくる冬鳥で、年による個体数の変動が非常に大きいことが知られています。今年は当たり年!? 標柱20番付近で、ざっと60羽ほどの群れが見られました。食べものをついばみに地面に下りるときも、飛び立って木の枝に止まるときも、群れは崩さずいつも一緒。「集まる鳥」が名前の由来というのもうなずけます。
【2024年1月19日(金)】
- 昨日に続き穏やかな一日でした。巡視中、枯葉の上を歩くニホンカナヘビの姿が見られ、センター前ではシロバナタンポポが2輪咲いていました。閉館時間の15分前には見事な夕焼けが(写真)。冬至から一か月ほどが経ち、少し日が長くなってきたのを感じました。
- センター内での火災を想定した消防訓練を実施しました。緊急時の役割分担や避難誘導の方法を確認。最後に水消火器を使った消火訓練も行い、もしもの時に備えました。
- ★野鳥情報★ 八ツ橋の池にヒクイナが1羽、標柱2番付近の湿地にタシギが3羽いました。
【2024年1月18日(木)】
- 日中は最高気温が16℃まで上昇! 散策にぴったりの春のような陽気でした。おなじみのムラサキシジミやナミテントウのほか、各所でよく見かけたのがカメムシたち。成虫で越冬するツヤアオカメムシやウシカメムシ、ムラサキナガカメムシなど、色も形もさまざまな姿で目を楽しませてくれました。
- 地蔵口近くの園路を歩く1.5cmほどの尺取虫。しゃがんでじっと観察していると、やがてヒノキの葉の上へ。すると、体の模様が鱗片状の葉に紛れているではありませんか!(写真:茶色い部分が頭)このクロクモエダシャクというガ、幼虫はヒノキを食べるため、山から里、植えられたヒノキがあれば、住宅地でも見られる身近な種類。ですが、ご覧の通り幼虫を見つけるのは至難の業です。
- ★野鳥情報★ 標柱21番でルリビタキ、八ツ橋の上空を飛ぶハイタカが見られました。
【2024年1月17日(水)】
- 川越市立中央小学校3年生のみなさんが校外学習で来園しました(写真)。寒い季節ならではの昆虫たちの姿を中心に観察。かくれんぼ上手なキノカワガやクワエダシャクの幼虫さがしをしたり、カマキリの卵鞘の感触をさわって確かめたりと、厳しい冬を生き抜く知恵について学びました。
- 冬の時期に探したくなる観察対象といえば葉痕。特にオニグルミはヒツジやサルの顔のように見えることで有名です。今日は一夜堤の近くで、高さ1mほどの木を発見しました。そこには、まるでウィンクをしているかのような顔が! 同じ種類でも、個性豊かな表情を見せてくれるのが面白いところです。
- ★野鳥情報★ 八ツ橋の上空をノスリが飛んでいました。
【2024年1月16日(火)】
- ボランティアのみなさまとの園内管理作業で、駐車場の側溝の掃除を行いました。重いグレーチングを外し、堆積した土砂と落ち葉を除去。風が強く寒い中、ご協力ありがとうございました!!
- センター裏の石壁沿いの園路に、小さな松ぼっくりのようなハンノキの実が転がっていました。手に取って揉んでみると、中から平たい形の種子がポロポロと出てきました。近くには細長い雄花序の根元に、小さな雌花序(実になる部分)がついた小枝も。手に取ってじっくり観察できました。
- ★野鳥情報★ 標柱21番付近でトラツグミが見られました。
【2024年1月14日(日)】
- 昨夜の雪がところどころに残り、とっても寒い朝(写真)。一方、陽が高くなると寒さも和らぎ、林縁のササの上ではムラサキシジミが翅を広げて日向ぼっこをしていました。つかの間の陽気のおかげか、標柱10番の梅林ではウメが一輪開花。霜柱が溶けて園路がぬかるみ、スタッフは作業に追われました。
- 今月頭から継続観察しているムラサキツバメの越冬集団。増えたり、減ったりを繰り返しながらも、まだまったく同じ葉に集まり続けています。フェロモンで引き寄せられているという説がありますが、どこかにお出かけしてもちゃんと戻って来れるのだから大したもの。今日いたのは4匹。さて、来週は何匹いるでしょうか?
- ★野鳥情報★ 標柱4番のあずまや付近で、ベニマシコのオスとメスが見られました。
【2024年1月13日(土)】
- 午前中は暖かく散策日和でしたが、昼過ぎから一気に曇り空へ。夕方になると、手がかじかむような寒さのなか雪が降り始め、冷たい雨へと変わっていきました(写真)。
- 晩秋の頃、真っ赤に染まっていたタコノアシ。今ではすっかり枯れて倒れているものが多いのですが、かわせみ池の近くに数株だけ残っていました。近づいて見てみると、刮ハ(さくか)と呼ばれる果実の上部が外れて、1mmの半分にも満たない小さな粒の塊が顔をのぞかせていました。じつは、このひとつひとつが種子。希少な湿地の植物としてよく観察しているつもりでしたが、この時期ならではの思わぬ発見となりました。
- ★野鳥情報★ 標柱7番のエノキに50羽ほどのカシラダカの群れが止まっていました。
【2024年1月12日(金)】
- 昨晩から早朝にかけての厳しい冷え込みで、園内の水辺はほとんどが凍りつきました(写真)。めだかのT字路付近の湿地で氷を「えいっ!」と割ってみると、その厚さは1cm近くにもなりました。刈られたヨシの周りには、放射状の美しい氷紋ができていました。
- 標柱7番付近のエノキの根元に積もった落ちた葉の間から、鮮やかな緑色がのぞいていました。葉をめくると現れたのはクビキリギス。同じ種類で茶色のものもいますが、緑だとかなり目立ちます。そのすぐ隣には、同じく緑色のツヤアオカメムシも1匹。どちらも成虫で冬を越します。見つからないように、そっと落ち葉を戻しておきました。
- ★野鳥情報★ かわせみ池にルリビタキがいました。
【2024年1月11日(木)】
- ボランティアのみなさまとの園内管理作業で、標柱10番と11番の梅林のお手入れを行いました(写真)。開花前に枝の込み合った部分や枯れ枝を剪定。曇り空で寒い中、ご協力ありがとうございました!
- 標柱9番近くに、野鳥の羽根が散乱していました。どうやら2種類あるようで、ひとつはキジバト。そしてもうひとつは、羽縁が黄土色をしたトラツグミの羽根でした。トラツグミは公園内では数少ない冬鳥ですが、これまでにもたびたび捕食された跡が見つかっています。どちらもオオタカに襲われたのでしょうか?
- ★野鳥情報★ 標柱21番付近でミソサザイが見られました。
【2024年1月10日(水)】
- 今日は冬尺蛾デー! 巡視中に3種類に出会えました。センター前では最盛期のイチモジフユナミシャクのオス(写真:クリックで拡大)、標柱7番付近では同種のメスや、ウスバフユシャクのオスの姿が。いずれも、幼虫の食樹であるソメイヨシノの幹に止まっていました。それから標柱6番に向かって歩いていると、アオキの葉の上で今シーズン初確認のウスモンフユシャクのオスを発見! 園内では1月の中頃から羽化する種類です。冬尺蛾のほとんどが夜に活動しますが、種類も数も増えてきた今、日中でも観察がしやすくなります。
- 夜間の冷え込みが厳しくなり、今朝の高尾の池は全面が厚い氷に覆われていました。八ツ橋の池も各所の水辺もカチコチに。カモたちやカワセミの姿は見られないものの、セグロセキレイは氷の上で食べもの探しをしていました。
- 駐車場のトイレの改修工事が始まりました。ご利用のみなさまにはご迷惑をおかけいたしますが、ご協力をお願いいたします。
【2024年1月8日(月)】
- 引き続き、冬鳥たちが来園者のみなさんの注目を集めています。標柱20〜21番にはアトリの群れ。連日確認されている4羽のタシギは、今日はめだかのT字路にいました。食べもの探しと休憩を繰り返しながら一日を過ごし、水浴びをする様子も見られました(写真)。
- 1月7日は「人日の節句」。七草がゆを食べて新しい年の無病息災を願う日です。「定例自然かんさつ会」は、七草をさがしにいこう! がテーマ。とはいえ、公園内で全てを観察することはできないので、ごぎょう(ハハコグサ)の代わりにチチコグサ、ほとけのざ(コオニタビラコ)の代わりにヤブタビラコ、すずしろ(ダイコン)の代わりにダイコンソウなど、“センター的”七草の観察になりました! ロゼットの状態で過ごす植物たちの様子から、冬を生き抜く知恵も学びました。
【2024年1月7日(日)】
- 昼頃までは強い北風が吹き身をすくめたくなるような寒さでしたが、午後には風が止んで穏やかに…。桜土手からは雪化粧をした富士山がくっきり! また、空を飛び交う10羽ほどのヒメアマツバメの群れや、ハイタカが観察できました。
- 午後、浚渫とヨシ刈りで広くなった高尾の池を訪れみると、対岸のヨシに光が差し込み、まるで金屏風のように輝いていました(写真)。朝方凍っていた池は水鏡となり、ヨシを映し出し何とも幻想的。そんな中、コガモの群れやバンが波紋を広げながらゆったりと泳ぎ去っていきました。
- ★野鳥情報★ 北口付近に5〜6羽のビンズイの群れがいました。
【2024年1月6日(土)】
- 連日のお散歩日和。気温がぐんぐん上がって、日中は暖かくなりました。野鳥観察やイベント「冬の自然観察オリエンテーリング」に参加する方々(写真)で賑わいました。
- めだかのT字路のノイバラがたわわに実をつけています。ノイバラ自体は公園内あちこちで見られますが、今これだけたくさんの実があるのはここだけ。これから更に食べものが少なくなってくると、今シーズンもジョウビタキやメジロなどの小鳥たちの観察スポットになりそうです!
- ★野鳥情報★ 標柱20番近くの竹林側でトラツグミ、ふれあい橋の近くでカワセミが見られました。
【2024年1月5日(金)】
- 明日が「寒の入り」とは思えぬ穏やかな陽気でした。金色の毛をまとったクズの豆さやは太陽の光を浴びてキラキラ♪ 乾いた落ち葉の上をナナホシテントウが歩きまわり、澄んだ青空からは亜種リュウキュウサンショウクイの鳴き声が聞こえてきました
- めだかのT字路から湿地を見渡していたときのこと。園路の奥のアカメヤナギの高い枝に、黄緑色のものがぶらさがっているのに気付きました(写真)。まさか!? とカメラをズームすると…。上側が尖った独特の形は、まごうことなきウスタビガの繭! 雑木林の減少とともに、公園のある大宮台地では少なくなったガです。園内でも数年前から記録が途絶えていたので、命をつないでいてくれたことに嬉しくなりました。年に一度、晩秋に羽化するので、この繭はすでに空っぽ。いつか成虫にも出会えたらいいなあ。
- ★野鳥情報★ 園内各所の湿地で20羽ほどのカシラダカの群れが見られました。
【2024年1月4日(木)】
- 北本市役所庁舎ホールAにて、写真展「北本自然観察公園・季節のうつろい」がスタート! 外部出展スペシャルバージョンとして、1月9日(火)まで開催します。センター所蔵の剥製や昆虫標本も一部展示し、ミニ博物館的な雰囲気も楽しめます♪(写真)来場者プレゼントもありますので、ぜひお気軽にお立ち寄りください。
- 一夜堤にオニグルミの種子が落ちていました。まだ何にも食べられていないきれいな状態。動物によって「食べ痕」が異なり、ネズミ類は種子の両サイドをかじって2つの穴をあけ、公園にはいないリスの場合は種子を半分に割って中身を食べます。かつては我々人類にとっても貴重な食料で、各地の遺跡から殻がたくさん見つかっています。
- ★野鳥情報★ 高尾の池にバンがいました。
【2024年1月3日(水)】
- 木々の冬芽が膨らんできました。真っ赤なミズキや、帽子をかぶったようなリョウブなど、小さいけれど個性豊か! 木々の枝であわせて観察が楽しめるのは虫こぶです。標柱16番付近のイヌシデの枝には、ボコボコした形のイヌシデメフクレフシらしき虫こぶがありました。だとすると、芽を変形させたのはフシダニの仲間です。
- 標柱15番のケヤキの幹にウスバフユシャクのオスが止まっていました。今シーズン初確認です。ぐっと寒さの厳しくなる年末から年明けごろに成虫が羽化します。本種が登場したということは、冬尺蛾シーズンも本番。そろそろ正門の門柱の上に、メスの姿も見られるようになるでしょうか?
- ★野鳥情報★ 来園者の方から、標柱20番付近でアトリの情報を頂きました。
【2024年1月2日(火)】
- 2024年の開館初日は、あいにく曇り気味の天気。それでも、風がなく鳥を観察しやすいコンディションで、多くの方にご来館いただきました。センター裏の湿地ではタシギが4羽に増え、かわせみ池や一夜堤の近くでルリビタキ、標柱6番〜7番では30羽を超えるカシラダカの群れが見られました。
- 標柱20番から21番へと至る途中の園路脇のアオキに、ムラサキツバメの越冬集団(写真)がいました。翅を閉じると枯葉のような見た目のチョウですが、一匹でいるよりも集団になっている方がクモの巣に絡まった枯葉のようで、周囲の雰囲気になじんでいます。ちなみに、今日観察できた7匹のうちの1匹は後翅に突起のないムラサキシジミでした。そっと見守ってくださいね。
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