北本自然観察公園日記 2017年8月
【2017年8月31日(木)】
- 園内各所の朽木からムラサキホコリの仲間が生えています。かたまって生えるちょびヒゲタイプもあれば、一本一本ばらばらになって生えるタイプ(写真)など様々です。大きさは種類によって異なりますが、だいたい5o〜10oくらい。雨が降る前までは全然いないのに、雨が降ると途端に出現します。
- 朝から雲に覆われ、涼しい風が吹きました。セミの合唱にまぎれて、時折エンマコオロギの声が「コロコロリ〜」と響き、秋の雰囲気が漂っていました。
【2017年8月30日(水)】
- 今日の写真は獲物にかじりつく緑色の美しいクモ、ワキグロサツマノミダマシです。この仲間は主に夜に活動します。昼間は葉裏でじっとしていることが多いため、捕食シーンに出会うことはあまり多くありません。
- コバギボウシが例年より多く、園路の山側だけでなく、水辺付近でも咲いています。時折吹く強い風で木漏れ日が揺れ、水面がキラキラと紫色の花を輝かせていました。また子供公園口ではツルボの花を見つけました。林縁で楽しめる秋の紫色の花がまた1つ咲き始めました♪
【2017年8月29日(火)】
- センニンソウの花が見られるようになりました。濃い緑を背景に白い十字型の花がよく目立っています。子供公園口近くのセンニンソウにはシロテンハナムグリ(写真)がやって来て、名前の通り花に顔を埋めていました。
- 標柱9番付近の林から、シャワシャワシャワ! という特徴的な大きい声…日本最大のセミ、クマゼミです。西日本ではよく見られる南方系の種類。このところ県内でも場所によっては定着しているようで、公園や近隣でも時々声を聞くようになりました。よく鳴くのは朝方。朝に外に出る機会のある方はちょっとチェックしてみましょう。
【2017年8月28日(月)】
- 朝から涼し〜い! さわやかなそよ風が吹き抜け、青空に細かい雲が流れていました(写真)。湿地ではヨシの穂が出始め、ふれあい橋近くではクズの花が見ごろ。夏の終盤を感じる1日でした。
- 木道を歩いていると、ちっちゃなカナヘビが日なたぼっこしているところによく出会います。近づくと草やぶに隠れてしまうのですが、面白いほどに次から次へと見つかるのです。特に今日は、カナヘビに混じって、青いしっぽのヒガシニホントカゲも姿を見せてくれました。ラッキー♪
【2017年8月27日(日)】
- キッズ生きもの研究室8月はセミに注目。野外では、鳴き声に耳をかたむけながら腹部をしきりに動かして鳴くミンミンゼミを観察。アリやクモに食べられたものや、菌類に侵されたセミも見つけました。ぬけがら調査では、集めたぬけがらを種同定しグラフを作成(写真)。さらに外で聞こえていた鳴き声と、ぬけがら調査結果の違いに着目してなぜ差があったのかを考察しました。前回までの1種を詳しく調べるところからステップアップして、複数種で比較してみる方法を学びました。
- 高尾の池にゴイサギ3羽! 白い水玉模様の幼鳥が、ヨシの茂みに隠れていました。じっと動かない3羽の近くで、時おり水しぶきをあげていたのはアオサギの若鳥。池の小魚かおたまじゃくしを捕まえようと奮闘していました。
【2017年8月26日(土)】
- いよいよ、秋の渡りの季節がやってきました♪ 朝、ふれあい橋上空を舞う4羽のサシバを発見。写真は決定的瞬間! 低く飛んできた1羽がぐいっと足を前に出し、昆虫をフライングキャッチ。見事に捕獲して、飛びながら食べていました。
- 北本市の水辺プラザ公園で行われた「水辺まつり」に出展しました。パネルで自然学習センターの活動や北本自然観察公園の自然の豊かさをPRしたほか、会場でミニ観察会を開催! トウキョウダルマガエルやトノサマバッタを捕まえながら、荒川の自然のつながりについてお話ししました。
- 湿地周辺ではツルマメが開花。紫色で5〜8oくらいのミニサイズです。これから季節が進むと、もう少し大きいヤブマメや、黄色い花のヤブツルアズキといったマメの仲間も咲きます。
【2017年8月25日(金)】
- 草はらで外来種のムネアカハラビロカマキリを発見しました(写真)。まだ幼虫にもかかわらず、すでにハラビロカマキリの成虫サイズ。以前捕獲した幼虫はもう飼育下で成虫になっており、成長はハラビロカマキリより早いような気がします。この幼虫を館内の受付でしばらく展示します。もし公園内で見つけたら、センターへお知らせください。
- ここ数週間の雨で、園内はきのこがモリモリ! 大小さまざまな テングタケ、ちくちくした姿の カレエダタケ。そして、きのこから生える ヤグラタケやセミの幼虫から生える ツクツクボウシタケといった、他のいきものに寄生してくらしている変わりだねも見られました。
【2017年8月24日(木)】
- 朝は曇り空でしたが、日中は天気が良くなりました(写真)。気温もぐんぐん上昇。センター近くに設置した温度計が35℃まで上がり、久しぶりに猛暑日になりました。一方で、午後は気持ちのいい乾いた風が吹きました。
- 木道方面の巡視中、園路脇の流れに沿って低く飛びながら縄張りをパトロールするオニヤンマのオスに遭遇。そこへ待望のメスがようやくやって来ました。勇躍、オスは空中で体がぶつかるほどアプローチ! ところが産卵しようとしていたメスは、オスなど意に介さぬ様子。結局メスは、ついっとつれなく飛び去ってしまいました。そして再びパトロールに戻るオスでした。
【2017年8月23日(水)】
- すっきりとした青空が広がりました。朝から気温が上がるなか、高尾の池ではカワセミがハンティング。太陽の光を浴びて背中のブルーをきらめかせながら池の中へ飛び込み、見事に小魚を捕らえていました。
- 園内管理作業をボランティアのみなさんと行いました。今回は特別支援学校の5年次研修の先生2名を加えた14名での作業。大人の背丈の倍以上に生長した外来種シンジュとオオブタクサを刈り取りました(写真)。作業中はショウリョウバッタやクツワムシ、ヤブキリ等が出てきたほか、上空ではチョウトンボまで飛んでいました。ご参加いただいたボランティアのみなさん、先生方ご協力ありがとうございました。
【2017年8月22日(火)】
- クズに集まる虫の定番といえばコフキゾウムシ(写真)。葉縁にギザギザした食べ跡が残されていれば、この虫のしわざです。正面から見ると、黒い瞳に邪気のなさそうな表情がかわいらしく感じられます。
- おけがわ幼稚園のみなさんと卒園生が遊びにきてくれました。公園の探検では、ハイイロチョッキリが落とした緑色のどんぐりをさがしたり、セミのぬけがらをそっと服につけてみたり。林のあちこちに生えた、色とりどりのきのこにもタッチ! 暑さも忘れるほどに夏の自然を楽しみました♪
【2017年8月21日(月)】
- モンクモバチの狩りのシーンに遭遇しました。クモバチ(昔のベッコウバチ)の仲間は、地面でくらすタイプのクモを狩る種類が多いのですが、本種は網を張るタイプのクモをターゲットとします。獲物のジョロウグモを運ぼうとしていました。(写真)
- センター脇に設置してある緑のカーテン。ウマノスズクサやヘクソカズラの花、ヤブガラシの実、いまにも咲きそうなセンニンソウのつぼみなど、つる植物のいろいろな姿を観察できます。今日はさらに、産卵に来ているジャコウアゲハの成虫、ウマノスズクサを食べる幼虫、顔の模様が特徴的なツチイナゴの幼虫、虫たちを狙うオオカマキリなど、多種多様な生きものたちが見られました。
【2017年8月20日(日)】
- 今日の写真は、ちょっとお行儀が悪い? ショウリョウバッタです。どうやったらそんなアクロバティックになるんだろうといった体勢で、ススキの葉をかじっていました。なお、センターで飼育展示しているカヤキリは、ススキはもちろんオギやヨシの茎の部分をバリバリと食べています。
- 野外の危険学習講座「ハチへの対処法」を開催しました。室内での講義では、ハチの分類や生態、野外でハチと出会った時にどう対応したら良いのかを解説。公園での実習は、双眼鏡を使って、園路から離れた場所にあるキボシアシナガバチの巣や、林内のクヌギの樹液に集まっているオオスズメバチを観察しました。どのような場所・環境にハチがいるのかを把握し、正しい付き合い方を知ることが大事です。
【2017年8月19日(土)】
- 生きものいきいき隊は「希少植物 アサザの保全」がテーマ。八ツ橋の池の自生地で繁茂しているヨシを刈り取り、アサザにしっかり日が当たるようにしました。胴長をはいて、湿地の中で作業する班と、刈り取ったヨシをリヤカーに乗せて運搬する班に分かれて作業(写真)。非常にスムーズな流れで進んでいきました。また、近くの水辺でミズワラビ(埼玉県 準絶滅危惧種)の観察もあわせて行いました。ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!
- 今日は「俳句の日」(8月:は 19日:いく)だそうです。ということで、巡視中に観察できた季語になっている生きもので一句。“赤とんぼ 16番で 見つけたよ”“オオカマキリ 翅が生えてる これ成虫”“二度見した あれ? ハチじゃない トラフだよ”。…う〜ん。難しい!!
【2017年8月18日(金)】
- セミのぬけがら調査の2回目を実施しました(写真)。暗い林のなかでは目をこらしてぬけがらを探し、木の高い場所にあったものも捕虫網をながーく伸ばして採取。センターに戻ってから同定・集計した結果は、ニイニイゼミ49個、アブラゼミ597個、ミンミンゼミ36個、ツクツクボウシ29個、ヒグラシ15個で合計726個でした。アブラゼミは昨年の記録を50個近く上回り、過去最多記録を更新! 調査結果と実際のぬけがらをセンターで展示していますので、ぜひご覧ください。
- 一日中どんよりと雲に覆われていましたが、夕方は青空が垣間見えました。「チュピィ チュピィ」という鳴き声に目を上げると、センター上空を飛び交うたくさんのツバメの姿。子育てを終えたツバメたちが、冬越しのために南へ渡って行くのは9月の末ごろ。にぎやかな鳴き声が聞けるのも、あと少しです。
- ★第9回ホタル調査★ 公園全体で57匹でした。見納めです。
【2017年8月17日(木)】
- 枯れたきのこや朽木から、白いものがニョロニョロ…。正体は粘菌の仲間のエダナシツノホコリです。まとまった雨が降った後に見られます。球体状のタマツノホコリ、枝分かれするツノホコリやナミウチツノホコリと異なり、筒状の担子体(たんしたい:粘菌の体のこと)がそのまま立ち上がるところが特徴。集まって生えることが多く、なんだか、今にも動き出しそうな見た目が魅力的な種類です。
- ユウガギクやキツネノマゴで吸蜜するイチモンジセセリの姿が多く見られるようになりました。公園では夏から秋に個体数が多くなるチョウ。日に日に増えるツクツクボウシの鳴き声と相まって、また季節が移ろい始めているのだなあ、と感じました。
【2017年8月16日(水)】
- 今日も一日中雨降り。こんな日に濡れるのを気にせず元気に動き回っていたのはカメムシの仲間。ミズキの実の近くでは、アカスジキンカメムシの幼虫やセアカツノカメムシなど、多くのカメムシが観察できました。
- カラスウリの実がだんだん大きくなり、目にとまるようになってきました。若い実はスイカのような縞があります。そんな中、花から実になる過程がよくわかる「つる」を発見! 花がしぼんだばかりのものから、実がふくらみ始めているものまでが一列に並んでいました(写真)。
【2017年8月15日(火)】
- 一日中、雨が降りました。いつもなら響き渡るセミの大合唱もひっそり…。植物たちはたっぷり水を吸ったからか、いつもより活き活きして見えました。
- 翅を開いてとまる姿がグライダーのようでかっこいい、シリアカハネナガウンカ(写真)。長い透明な翅の前縁だけが黒くて、その部分の赤い翅脈が鮮やかです。小さい体の割に大きな複眼持つため、正面から見るとユーモラスな表情をしています。公園内では同じ仲間のアヤヘリハネナガウンカも見つかっています。いずれも埼玉県のレッドリストに取り上げられた希少種です。
- 雨の影響で、一夜堤から標柱8番にかけて通行止めにしています。来園者のみなさんにはご不便をおかけしますが、ご協力をお願いします。
【2017年8月14日(月)】
- 昨日、公園内で希少種のカヤキリ(キリギリスの仲間)が発見されました。本種は、ススキを始めとする大型のイネ科植物がある草はらにくらしています。わずかな環境の変化で姿を消してしまうため、埼玉県では準絶滅危惧に選定されています。特徴は何と言っても、国内のキリギリスの中でも最大級の体! 計ってみたところ頭の先から翅の先まで77oもありました。今回、採集した個体は館内で飼育展示します(写真:クリックすると手に乗っている様子)。近年、県内での記録がない大変希少な種類です。ぜひ、ご覧ください!
- 明日までの2日間「ふるさと北本ウィーク」として、通常は土・日・祝日に行っている定例自然かんさつ会を開催しています。本日のテーマは“昆虫と植物”。センター近くのウマノスズクサに産卵に来ていたジャコウアゲハや、コバネイナゴの幼虫、ガマの穂など今が旬の生きものを紹介しました。
【2017年8月13日(日)】
- 巡視中、トンボの仲間がたくさん見つかりました! 標柱3番の水路を行ったり来たりしていたのは、パトロール中のオニヤンマ。高尾の池を優雅に舞うチョウトンボに、一夜堤でハグロトンボ。そして、八ツ橋の池では久々にショウジョウトンボと出会いました。
- 写真はめだかのT字路のノブドウ。秋に熟す実はカラフルで目を引きますが、花は小さいのであまり目立ちません。でも、よくよく見ると星のようなかわいらしい形です♪
- 今年の延長開館の締めくくりとして、この3連休、館内をライトアップする「夜森ミュージアム」を開催しました。さらに星空、夜に見られる昆虫、骨格標本の解説も♪ たくさんの方にご利用いただきました。ありがとうございました!
【2017年8月12日(土)】
- 野あそび教室「林のなかの大たんけん!」を開催しました(写真)。まずは講義室で、林にとって大切な働きをする生きものについてのお話。その後、みんなできのこ探しへ! 大人の手の平よりも大きいきのこ、ゼリーみたいに透きとおったきのこ…。見るだけじゃなく、さわってみると「ぬるぬる〜」「ちょっとくさい!」など、新しい発見がいっぱいです♪ 普段は入れない林の奥も、今回だけ特別に探検。地面に仕掛けた“わな”の中をのぞくと、きらきら光るアオオサムシが見つかりました。
- 標柱5番付近でコバギボウシの薄紫色の花が咲いています。センター周辺でもキンミズヒキ、ミズヒキ、ヌスビトハギなど、小さいながらも色鮮やかな花が増えてきました。
【2017年8月11日(金)】
- 今日の写真は「夏の夕暮れ観察会」の一コマ。昼間から夜に変わるタイミングで見られる生きものや自然現象を紹介ました。明日、明後日も開催します。ぜひお越しください!
- 夏の夜の風物詩といえばカラスウリの花。この公園ではめだかのT字路付近でよく咲いています。その正面では、仲間のスズメウリの花が今ちょうど見ごろ。早いものでは実も熟し始めていました。カラスウリと見比べると「線の細い」という言葉がぴったりです。
- 標柱2番付近で、ジャコウアゲハの幼虫が見られています。今日数えてみたら5匹も! いろんなサイズがいます。
【2017年8月10日(木)】
- ニジュウヤホシテントウがイヌホオズキの葉を食べていました(写真)。よく似たオオニジュウヤホシテントウとは、より赤味が強いことや、上翅の黒い斑紋が小さくてすき間が多く見えることで識別できます。どちらかというと南方に多いテントウムシで、公園ではあまり姿を見ない種類です。
- 最近、園路にキノコが多数生えています。今日も注目して歩いていたら、傘が動く奇妙なキノコを発見。なんだこれ! と思いながらそっと生え際をのぞいたところ、紫色に光るセンチコガネが一匹いて、根元を食べているのか、もぞもぞ動いていました。動くキノコの正体暴いたり、です。
- ★第8回ホタル調査★ 公園全体で124匹確認しました。
【2017年8月9日(水)】
- 夏休み昆虫教室の高学年向けを実施。昆虫大好きな子どもたちが集まりました。まずは室内で昆虫のくらしを紹介し、雑木林で昆虫調査。捕虫網でセミとアカトンボの仲間を採集して調べました(写真)。そしてメインはベイトトラップ。前日に、地面に仕掛けたわなをみんなで見に行きました。すると多数のオオヒラタシデムシにまじって緑色に光るアオオサムシや紫色のセンチコガネなど普段見ることの少ない虫たちが登場し、一同大興奮。調べ方だけでなく、昆虫と環境の深い関係を学ぶ機会となりました。
- 巡視中、セミの鳴き声に混じって耳慣れない声。なんと、子ダヌキがじゃれ合っていました! 炎天下の暑さをものともせず、3頭が1つのかたまりとなって、正に三つ巴の戦い。タヌキたちがこちらに気づくまで、しばらく観察できました。
【2017年8月8日(火)】
- 八ツ橋でミズキとウワミズザクラの実が見頃を迎えています。また、標柱16番の草はらのエノキの実も赤く色付いて、とても綺麗です。樹木の実の観察シーズンがやってきました!
- 標柱7番のロープ柵で産卵中のニイニイゼミを見つけました。木の杭に産卵管をぎゅっと差し込んで、体をふりふり。あとでもう一度見に行ってみたら、親ゼミの姿は無く、ささくれ状の産卵痕が残されていました(写真)。
【2017年8月7日(月)】
- 標柱16番の雑木林で、青くキラッと光る生きものに遭遇。ヒガシニホントカゲでした。幼体はメタリックブルーの尾と、縞模様の体が特徴(写真)。尾の目立つ色は、敵に体や頭を狙われないようにする効果があるとされています。成体は茶色でニホンカナヘビに似ていますが、全身に光沢があるのがトカゲ、ザラザラと乾いた感じなのがカナヘビです。
- 今日は立秋です。ということで、秋らしいものを探してみました。まずはセンター前で、出始めたススキの穂、草はらで赤くなったコノシメトンボを発見。さらに、夕方にはクツワムシの鳴き声を聞くことができました。
【2017年8月6日(日)】
- とんがり帽子のような三角形のお腹と、透明感のある体色が印象的なオダカグモ(写真)。草はらの際に生えるクリの葉裏にとまっていました。そのまわりに細かい粉のようなものが散らばっていたので、近づいてよく見たら、それは小さな小さな子グモたちでした。
- 日本野鳥の会埼玉の探鳥会がありました。記録されたのは19種類。池にはカイツブリやカワセミ、樹上からは澄んだ声でさえずるホオジロの姿も見られました。番外編として、標柱16番の草はらでは、白いレースのような飾りを広げたキヌガサタケ(きのこ)も観察できました。
【2017年8月5日(土)】
- 標柱9-10番間の園路脇でモンスズメバチの巣が見つかったため、来園者が安全に通り抜けるための「スズメバチ共存トンネル」を設置しました(写真はスタッフによる作業途中)。花を訪れるハチも多い時期になりました。ぜひ、センター内の展示「もし、ハチに出会ったら」で対応の方法を再確認してから、公園散策をお楽しみください。
- 「ホタル観察オリエンテーリング」を開催しました。たくさんの参加者をお迎えするため、毎年多くのボランティアの方に運営をお手伝いいただいています。今回はアブラゼミの羽化が豊作! そして、カラスウリの花で吸密するスズメガの仲間を観察できたラッキーな方もいました。
【2017年8月4日(金)】
- 草地のハチ宿では狩りバチの仲間が巣作りに一所懸命。おもしろいのでしばらくしゃがんで見ていたら、コクロアナバチがハヤシノウマオイの幼虫を狩ってきました(写真)。自分の体よりも大きい獲物を抱えて、いかにも重そうに飛んでいました。
- 淡褐色の体色とやや前方に出っ張った胸部が特徴のヨツボシカメムシ。これといって派手な模様があるわけではなく、地味目のカメムシながら、公園内ではクララが生えているところだけでしか見られません。センター周辺の草地が観察ポイントです。
- ★第7回ホタル調査★ 公園全体で109匹でした。
【2017年8月3日(木)】
- 巡視中、ナゴヤサナエのオス(写真)を発見! このトンボは、幼虫が大きな河川に生息し、夏に成虫になると広範囲を飛び回ります。生息地は限られ、全国的な希少種(絶滅危惧U類:環境省)となっています。隣接している荒川と、公園の自然とのつながりを改めて感じる出会いとなりました。
- センター前のメハジキの花にルリモンハナバチが来ていました。ピンク色と青色の共演が、とってもキレイ♪ 観察する時は、そっと見守ってくださいね。
【2017年8月2日(水)】
- 小学校低学年を対象とした「夏休み昆虫教室」を午前・午後の2回開催しました(写真)。講義室で「昆虫ってどんな生きもの?」というお話をした後、草はらへ。ショウリョウバッタやクルマバッタモドキ、ニイニイゼミやスジグロシロチョウを捕まえて観察しました。最初、恐る恐る昆虫に触っていた子も、終わるころには虫網使いもサマになって、すっかり虫捕りマスター! でした!
- ここ数日の雨で公園全体がしっとりとうるおい、巡視中たくさんのきのこに出会えました。特に多かったのがキツネノハナガサ。透けるほど薄い傘に針金のように細い茎。一見すると花のようにも感じます。
【2017年8月1日(火)】
- 地面の穴から、わらわらと出てくるクロヤマアリを発見。巣穴から翅アリ(はねあり)も見えたので、クロヤマアリの結婚飛行が始まると思っていたら、出てきたのは脚と触角が白い翅アリ。これは…サムライアリのオス!(写真) ということは、この巣はサムライアリの巣!! この種類は、働きアリ(メス)が他のアリの巣を襲い、持ち帰ったサナギや幼虫を育てて、自分の巣で働かせるという特殊なくらしをしています。働きアリが持つ、鋭い鎌のようなアゴが武士の“かぶと”を連想させるため、この名前がつけられました。
- センターの近くで、センニンソウが咲き始めました。つる性で、可憐な白い花が特徴です。
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