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北本自然観察公園 自然観察記録 2000年7月

2000年9月5日更新
                                           埼玉県自然学習センター



【2000年7月30日(日)】
○木道の入り口付近のシンジュの木にニイニイゼミが集まっています。お腹を振るわせて鳴く雄の下には雌と思われる個体がセットになって、いくつも観察されました。
○タコノアシの花が咲きました。タコの足のような形の花穂をしていて、吸盤のようなところに白い花を咲かせています。

【2000年7月29日(土)】
○センター玄関前のクスノキにいるアオスジアゲハの幼虫が次々と蛹になっています。幼虫よりさらに見つけにくい蛹探しにチャレンジしてみてはどうですか。幼虫は葉の表側にいますが、蛹は裏側にいます。
○北里の森沿いを流れる小川の縁で大きな大きなオニヤンマのぬけがらを見つけました。日本で一番大きなトンボです。
○今年1回目の「夜の虫の観察会」が行われました。ヘイケボタルは例年並みで、特に一夜堤からセンター側100mくらいで多く見られました。まるでクリスマスツリーのように点滅していました。アブラゼミの羽化は少し遅れていてまだ多くありませんが、桜堤で観察できました。その他に盛んに鳴くハヤシノウマオイや、夜間に幻想的な花を開くカラスウリなどが観察できました。

【2000年7月28日(金)】
○八ツ橋のたもとでジャコウアゲハの成虫がウマノスズクサに産卵していました。すぐそばには蛹の姿もありました。
○高尾の池が全面赤茶色に。正体は「アカマクミドリムシ」。これが増えているということは水の状態があまり良くないという証拠。北本自然観察公園だけでなく、周りの環境も含めて清澄な自然を取り戻すことがますます重要になっています。

【2000年7月27日(木)】
○オオヒラタシデムシが、地面をたくさん這っています。成虫も幼虫も生きものの死体を食べる、森のお掃除屋さんです。
○アオスジアゲハがひらひらと舞っています。センター前のクスノキの葉っぱについている幼虫を、見つけてみて下さい。

【2000年7月25日(火)】
○草原でも池の周りでも、全身黒く腰だけ白いコシアキトンボがスイーと飛んでは、クルッと素早く反転。よく見てみるとなにやら小さな虫たちを捕らえていたのです。「何をしているのか?」を発見するのはとても楽しいことです。
○公園にも久しぶりに雨が降ってくれました。雨があがった間に園内をまわると、いろいろなにおいがしてきます。今日はキツネのにおいがしました。雨上がりはにおい探しに最適です。ご存じでした?

【2000年7月23日(日)】
○台地上の草原では触角が長い、変わった形をしたツノトンボが見つかりました。ツノトンボはトンボとは名ばかりでむしろウスバカゲロウに近い仲間です。
○ツクツクボウシが鳴き始めました。例年より1ヶ月ほど早い登場です。

【2000年7月22日(土)】
○ニホントカゲが森の脇の園路でカマドウマをエサにしようとして逃げられてしまいました。ニホントカゲはしっぽがまだ青紫色で若い個体でした。
○青い色がきれいなルリボシカミキリがヨシ原に飛んできました。触角まで瑠璃色でした。

【2000年7月20日(木)】
○ビオトープ見本園ではキボシアシナガバチが巣づくりをしています。まゆの色が黄色いのが特徴です。
○今、草原の上を群れ飛ぶトンボはウスバキトンボです。南の地方から北へ北へと旅をする不思議なトンボです。

【2000年7月19日(水)】
○八つ橋の池の周りのカラムシの葉っぱが虫食いだらけだと思ってよく見たら、フクラスズメの巨大な幼虫がたくさんいました。よくよく見るとまだ小さい幼虫もいて、成長段階がわかります。つつくと体全体を激しく揺らして、威嚇されました。

【2000年7月15日(土)】
○公園の園路では足下に注意! 黒くて平べったい甲虫のオオヒラタシデムシがあちこちにいます。「丸まらないダンゴムシ」のような幼虫とともに生きものの死体を食べる自然界のおそうじやさんです。

【2000年7月13日(木)】
○公園の池ではミクリが花を付けています。その名の通り、いがぐりに似た実を付ける湿地の植物です。
○昨晩、ヘイケボタルが北里の森の脇の水路沿いに見つかりました。今年も幻想的な光がたくさん見られそうです。

【2000年7月12日(水)】
○公園内の池では、ギンヤンマやコシアキトンボが飛び回っています。水の中には、大きくなったウシガエルのおたまじゃくしや、水面下すれすれをつつーっと泳いでいくメダカの姿を見ることができます。
○耳を澄ませば、雑木林からニイニイゼミの声。ちなみに今年の初認は、7月1日だったそうです。(来園者からの情報)

【2000年7月11日(火)】
○森へと向かう今年生まれのニホンアカガエルに出会いました。おたまじゃくしから大人のカエルになって森の中で暮らし、春になるとまた卵を産みに湿地に戻ってきます。
○一夜堤から桜土手のあいだにハンゲショウが見事な花を咲かせています。例年、半夏生(夏至から11日目)ごろが見ごろですが、今年はちょっと遅れています。
○ススキ草原のそばで、今年生まれたキツネがキジに飛びかかるのが今朝方目撃されています。公園の生きものたちは今日も元気に暮らしています。

【2000年7月9日(日)】
○今年2回目のテントウムシ調査が行われました。調査対象のナミテントウは例年になく少ないようで、40人がかりでも10匹ほどしか見つかりませんでした。その他に見られたテントウムシはキイロテントウ・オオニジュウヤホシテントウ・トホシテントウ・フタホシテントウ・ヒメカメノコテントウ・ムーアシロホシテントウ・ナナホシテントウでした。
○公園内でルリボシカミキリを見つけました。山地性のカミキリムシで、北本のような低地ではふつう見られないはずなのですが、公園内で毎年発生しています。


【2000年7月8日(土)】
○ここ数日、あずまやのそばにあるヤナギの木の下で、カブトムシの食べられた姿が良く見られます。どうやら近所の神社に住むアオバズクが食べに来ているようです。

【2000年7月7日(金)】
○オオトリノフンダマシというクモを見つけました。結構珍しく、体全体を鳥の糞に似せることで鳥をだましている生き物です。一見の価値あり。

【2000年7月4日(火)】
○草原を歩くときには、ゆっくりと歩いてください。足下にはこの夏生まれのコオロギやバッタたちの小さな小さな子どもたちでいっぱいです。それを狙ってカナヘビやカマキリ、カエルたちもたくさんいます。これから厳しい生きものたちの夏が始まります。

【2000年7月1日(土)】
○もう真夏の天気です。北里の斜面林ぞいの歩道にはハエドクソウが咲いています。子ども公園方面までいけばオカトラノオやノジトラノオがしっぽのような花を付けています。
○公園内のヒメコウゾの実が食べ頃です。あしもとを見て歩くとドクベニタケ(無毒です)や、いろいろなキノコが生えてきました。
【2000年6月28日(水)】
○1日中降ったりやんだりの天気でしたが、高尾の池ではバンの親子がなかよくいっしょに泳いでいました。子どももすっかり大きくなり、親と同じくらいの大きさに成長しています。

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